賃貸物件を借りるときに、最初に払わなければならない初期費用は比較的高額になりがちです。
また月々の支出の中で、家賃が最大の割合を占めるご家庭も多いと思います。
賃貸にかかる費用を、スマホ決済やクレジットカードで支払うことができたらいいのにと考えたことはありませんか?
これまで現金での支払いや、銀行引き落としが当たり前だった賃貸にかかる費用。
うれしいことに、スマホ決済やクレジットカードが利用できる物件が、ここ数年で増えてきました。
私たちの生活から、もはや切り離せなくなったクレジットカード。
手元に現金がなくてもお買い物ができるのは、本当に便利です。
またクレジットカードと比較すると、利用している人の割合がまだ少ないものの、最近急激に普及してきたのがスマホ決済です。
お財布すら不要で、スマートフォンさえ持っていれば手軽に決済できることから、若い世代を中心に利用者数が拡大しています。
私たちの生活にすっかり浸透したクレジットカードですが、現金決済と比較するとなんとなく借金をしているように感じ、利用をためらう人も少なくありません。
しかし慣れてしまえばその便利さに、手放せなくなる方が多いのも事実です。
クレジットカードの「クレジット」とは、「信用」という意味。
クレジットカードを持っている人を信用して、後払いで商品を購入できる決済システムです。
後払いなので、現金が手元になくてもお買い物ができるのが最大の利点。
スマホ決済とは、その名の通りスマートフォンを使って決済をおこなうこと。
クレジットカードと同じく手元に現金がなくても支払いできるのが特徴です。
スマホをQRコードにかざしたり、スマホに表示したバーコードを読み取ってもらったりして決済をおこないます。
クレジットカードと紐付けて後払いにしたり、事前にチャージをおこなったりすると、現金なしで決済できるシステムです。
クレジットカードと比較するとまだ利用率は高くありませんが、スマホの普及にともない、若い世代を中心に利用者数は増加の一方。
利用開始の手続きがクレジットカードと比較すると煩雑でないため、気軽に始められるのも、利用者が増えている理由の一つです。
ポイント還元など、政府のキャッシュレス化推進施策もスマホ決済の普及を後押ししています。
賃貸の初期費用や家賃をスマホ決済やクレジット決済にすると、メリットがたくさんあります。
スマホ決済やクレジット決済を利用することの最大のメリットは、なんといってもポイントが貯まることでしょう。
賃貸物件を借りるときは、敷金・礼金をはじめとして、通常1ヶ月分は支払う必要がある前家賃や不動産会社に払う仲介手数料など、多額の初期費用を用意する必要があります。
一般的に初期費用の目安は家賃の5倍と言われています。
たとえば家賃が7万円の物件を借りるとしたら、初期費用は35万円。
スマホ決済やクレジットカード決済の利用で、100円で1ポイント貯まる場合、初期費用を支払うだけで3,500円分のポイントがつくことになります。
また7万円の家賃を1年間支払うと、合計で84万円。
1年間で8,400ポイントも貯まる計算になります。
普段のお買い物で、数十万の出費はそうそうあるものではありません。
2つ目のメリットは、賃貸物件を契約するときに必要な大金を用意する必要がないことです。
先ほど見たように、賃貸物件を借りるときに多額な初期費用が発生します。
借りたい物件があっても、どうしてもその時に大金を用意できず、断念しなければならないことがあるかもしれません。
クレジットカード決済は、手元に大金がなくてもいいのが大きなメリット。
クレジットカード決済は信用に基づいた、後払いのシステムだからです。
後から支払うなら結局一緒じゃないかと思うかもしれませんが、クレジットカード決済は、後から分割やリボ払いに変更ができる場合が多いのでその点も安心。
特に賃貸物件の家賃に関しては、毎月振り込むのはなかなか手間です。
そのため毎月自動で、口座から引き落としにしている方が多いと思います。
家賃をスマホ決済できる不動産会社はまだあまりないのが現状ですが、クレジットカード決済を取り入れているところは増えつつあります。
クレジットカード決済にするメリットは、口座引落しと比較すると、手数料の発生がないことです。
口座引落しだと、手数料は借り主が負担することがほとんど。
クレジットカード決済だとその負担がありません。
スマホ決済やクレジットカード決済を利用するとメリットが大きいことがわかりました。
スマホ決済やクレジットカード決済を利用するときの最大の注意点は、決済した日と引き落とし日が違うことです。
タイミングによっては、決済した日から引き落としの日まで、数ヶ月のラグが生じる場合もあるので注意する必要があります。
決済したときは口座のお金に余裕があっても、引き落としの日までに急な出費があることも考えられます。
その場合、いざ引き落としとなったとき残高不足で初期費用や家賃が落ちない可能性も。
もうひとつの注意点は、クレジットカード決済で分割払いやリボ払いにした場合に手数料がかかることです。
例えば初期費用をクレジットカード決済した場合、分割の回数が多かったりリボ払いの月々の返済額が少なかったりしたときは、手数料の総額が比較的高額になる可能性も。
初期費用や家賃をスマホ決済やクレジットカード決済で行う注意点として、レシートや利用明細は出ますが、領収書は発行されないことがあげられます。