家を売る理由はさまざまですが、購入希望者に売る理由を伝えなければいけないの?みんなはどんな理由で家を売るの?と気になりますよね。
今回は多くの人が家を売る理由や、家を売る理由を購入希望者にどのように伝えるべきかをご紹介します。
番外編としてご紹介する売却期間についても要チェックです!!
家の購入や売却は人生における大きな決断のひとつであり、そう何度も経験するものではありません。
どのような理由があり家を売却することになったのか、気になることも多いのではないでしょうか。
売却経験のある人が家を売ると決めた理由で多いものを6つご紹介します。
家を売ると決めた理由のひとつに、「家族が増えたから」があります。
長く住んでいる間に家族が増え、部屋数が足りなくなったりリビング等が狭く感じるようになったりしたことで、より広い家へ住み替えるために家を売ることがあります。
他には独身のときにマンションを購入したが結婚が決まり、家族で住むには手狭だから…という人もいるようです。
子どもの進学や独立等で夫婦二人だけになり、家族で住んでいた家を売る場合もあります。
今までほど家の広さは必要ないので、管理が楽なマンションへ引っ越すというケースが多いです。
他には、退職して故郷に戻るために家を売る人もいます。
通勤の必要がなくなり、子どもも独立しているため、今の家に住み続ける理由がないというケースです。
ライフスタイルに大きく影響する転勤・転職や、それに伴う子どもの通学事情の変化に合わせて家を売るケースです。
一時的な転勤であれば家族が残って住み続けることも可能ですが、同じ場所に戻る可能性が低いと考えて売却に踏み切る人もいます。
自身が住んでいる家のほかに資産運用のための持ち家がある人は、今が売り時だと判断して家を売却することもあります。
また、親から相続した家に維持費や固定資産税などがかかるため賃貸に出すより売るほうがよいと判断するケースもあります。
家族構成やライフスタイルの変化などがなくても、今より良い家に住み替えたいという理由で家を売る人もいます。
例えば、若い時に当時の年収に見合った家を購入したけれど、その後年収が上がり、今の年収で購入できるもっと良い家に住み替えたいというケースなどがあります。
今の家を気に入っていても、売らなくてはいけない状況となることもあるでしょう。
住宅ローンを払うには収入が必要ですが、勤め先の都合で収入が減った、経営していた会社の状況が悪化したなどの理由で、住宅ローンの支払いが困難になるケースがあります。
家を購入した時点では予測できなかったことが起こり、毎月のローンの支払いができずやむを得ず売却に至るというケースです。
購入希望者は売主がこの家を売ることになった理由を知りたいものですが、売主としてはどこまで正直に伝えるべきなのか迷うこともありますね。
ネガティブな理由で売る場合は購入希望者に対してどのように売却理由を伝えるべきか、隠さず伝えるべきことは何かについてご紹介します。
先ほどご紹介したような、家族が増えたからという理由などで家を売るなら、購入希望者もネガティブな印象を受けませんよね。
住み続けるには条件が合わなくなったんだな、と理解してくれるでしょう。
一方、騒音問題に悩まされている、近隣トラブルがあるといった理由は住む人が変わったとしても同じ理由で悩む可能性があり、ネガティブに捉えられやすくなります。
また、生活に必要なスーパーや学校が遠い場合やシロアリ被害・雨漏りなど家自体に欠陥がある場合もネガティブな理由となります。
ネガティブな理由ほど隠したくなるものですが、売却理由を伝えずに契約すると「こんなことがあるなら購入しなかった」と後でトラブルになる可能性があります。
また、売主は購入希望者にとってデメリットとなり得る情報を告知する義務があります。
トラブルを避けるためにも、家の欠陥や周辺環境については隠さず伝えましょう。
ただし、騒音問題や近隣トラブル、生活環境の問題などは個人の主観に大きく影響されるものでもあります。
住む人によって捉え方が変わる問題は、伝えるべきかどうかを仲介業者に相談するのがベストでしょう。
家を売る際には、内覧で購入希望者と顔を合わせる機会があるかもしれません。
購入希望者はさまざまな質問をしてくる可能性があるため、事前に伝え方をイメージしておくと良いでしょう。
例えば、家の近所にコンビニがあり、夜中でも人の往来が多く賑やかであることが家を売る理由だったとします。
売主は夜中でも人が多いことをデメリットと捉えていますが、購入希望者は「夜中でも家の近所が明るく人通りが多いほうが安全」と考えるかもしれません。
家の周辺が夜中でも賑やかである事実は伝えながら、住む人によってはメリットにもなることを伝えると良いですね。
家を売るとなると、早く売れるにこしたことはありません。
通常の売却期間(家を売ると決めてから引き渡しまで)は、およそ3~6か月になります。
家を売る際の売却期間の長さとともに売却期間中のおおまかな流れを知っておくと、その後の資金計画も立てやすくなりますね。
1. 不動産会社に依頼、査定
家を売るには、仲介業者に依頼するのが一般的な方法です。
複数の不動産会社に連絡をとり、売却希望であることを伝えて査定を受けましょう。
2. 不動産会社と媒介契約(目安:ここまでで1~4週間)
提示された売却査定額とともに担当者との相性や過去の実績なども考慮して、どの不動産会社と媒介契約するか決めましょう。
会社ごとに査定額が異なるだけでなく、「マンション売却に強い」「一戸建て売却に強い」「このエリアに強い」などさまざまな特徴があります。
査定額だけにとらわれず、総合的に見て判断すると良いですね。
3. 売却活動・購入者と売買契約(目安期間:1~3か月)
媒介契約後は、売却活動へと移ります。
人気のエリアなどでは、中古物件が出るのを待っている人がいてすぐに売れる可能性があります。
その一方で購入希望者がなかなか見つからず、価格などの条件交渉が必要になるケースもあります。
4. 手付金受領・残代金受領・物件引き渡し(目安:1~2か月)
売買契約後も、購入者の住宅ローン審査などに時間がかかることを念頭に入れておきましょう。
残代金受領と物件引き渡しの完了までが売却期間となり、戸建ての場合は早くて3か月ほどかかります。
家の売却をする際は、なるべく余裕を持って売却期間を想定しておくと安心ですね。
今回は、家を売る理由や伝え方などをご紹介しました。
家の売却を検討している人は、売却期間もぜひ参考にしてください。