ずっと賃貸住宅に住んでいると、支払い続けている家賃がもったいないと感じることもあるでしょう。
一方で、家を購入したとしても、住宅ローンを支払う必要はあります。
ライフスタイルに合った方を選びたいですが、費用との兼ね合いもあるため悩みますよね。
それぞれに、異なるメリットがあります。
一つ目に、資産として手元に残ることがあげられます。
賃貸の場合は、家賃を払い続けても、自分の資産として残ることがありません。
購入した物件が自分の資産となるのは、賃貸との大きな違いといえるでしょう。
二つ目は、賃貸に比べるとスペックの高い家に住むことができる点です。
同じ金額でも、購入物件がより高いスペックである場合があります。
具体的には、キッチン等の設備のグレードや、浴槽のサイズです。
せっかく同じ額を支払うのであればスペックの高い物件に住みたい、という場合は、家を購入することをおすすめします。
三つ目に、持ち家なので自由にDIYやリフォームなどの手を加えられることがあげられます。
賃貸の場合は、内装で気になるところがあっても勝手に手を加えることはできません。
購入した家であれば、費用を自分で負担さえすればDIYやリフォームできるのはメリットですね。
四つ目に、支払いの保障があることです。
住宅購入をする多くの人が、ローンを組むでしょう。
しかし、万が一勤めている会社が倒産してしまったら支払いが困難になってしまいます。
そういったときに、家に住み続けながら支払額を軽減できる可能性があります。
家を借りる場合、住んでいる限り家賃を払い続ける必要があります。
その一方で、メリットもあります。
賃貸のメリットの一つ目は、ライフスタイルの変化に柔軟に対応できるということです。
家を買うとその土地に住み続けることになりますが、賃貸であればライフスタイルに合わせて住み替えることができます。
例えば、結婚して借り始めた家が、子供の誕生で手狭になり、広い部屋に引っ越すというケースです。
逆に、子供の独立後に小さめの家に引っ越すことも可能です。
また、家庭の理由から実家近くに引っ越したい場合や、転勤に伴う引っ越し等も、賃貸ならば比較的容易にできるでしょう。
また、近隣住民とトラブルが発生したり、子供がいじめ等の理由で転校を希望するような事態にも、すぐに転居による対応ができることも大きなメリットのひとつといえるでしょう。
二つ目は、家のメンテナンスの必要がないことです。
購入した家であれば、年数が経つにつれて劣化していく部分の修繕が必要です。
賃貸の場合は、メンテナンスの必要がなく、貸主が対応してくれます。
三つ目は、高額な初期費用が不要であることです。
家を購入するときは、住宅ローンを利用する場合は、頭金を支払わなければならず、他にも手付金や登記費用といった高額の初期費用が必要です。
家を買うことと借りること、それぞれのデメリットについてご紹介します。
家を購入することのデメリットとしては、一つ目に初期費用があげられます。
賃貸の場合も初期費用はかかりますが、購入する場合は比べ物にならないくらい高額の費用がかかります。
住宅ローンを組むとはいえ、頭金など住む前にかかる費用を用意できるかどうかは大きなハードルとなるでしょう。
二つ目は、修繕や管理費用や固定資産税などが発生することです。
住宅ローン以外にも、修繕や管理費用、固定資産税といった費用もかかります。
自由に手を加えることができるというメリットの一方で、修繕や管理費用がかかることはデメリットとなるでしょう。
また、年数が経つにつれて劣化した部分の修繕が必要であることも頭に入れておく必要があります。
さらに、固定資産税を支払う必要もあります。
三つ目は、価値が下がる可能性があることです。
家は購入してから時間が経つと、価値が下がってしまうことがあります。
資産になることを魅力に感じて購入したとしても、その後の価値の下落に悩んでしまうケースもあるようです。
四つ目に、トラブルがあったとしても住み続ける必要があることです。
賃貸のメリットとしてご近所トラブルや学校でのいじめなどがあっても気軽に引っ越せることをご紹介しましたが、持ち家の場合は引っ越しが容易ではありません。
持ち家からさらに別の家に引越しを行う場合、新しい家の家賃もしくはローン、もともと住んでいた家のローンを二重に抱えることになってしまうためです。
賃貸に住む場合の一つ目のデメリットは、どのような経済状況にあっても毎月家賃を支払う必要がある点です。
当たり前のことですが、家を借り続けている限りは家賃を支払う必要があります。
しかし、収入が減ってしまったり、職を失ってしまったりした場合に支払いが厳しくなるケースも想定されます。
そういった場合に、どのように家賃を払い続ければ良いのかは課題です。
二つ目は、家に手を加えることができないことです。
大家さんが所有している家を借りているため、許可なく勝手に手を加えることができません。
たとえば、壁にカレンダーを掛けるための穴を開ける行為ですら、基本的には勝手に行えません。
物を飾ったりDIYしたりしたいという気持ちがある人にとっては、大きなデメリットだといえます。
三つ目は、資産として残らないことです。
家を購入すると資産になりますが、賃貸では資産として残ることはありません。
家を購入した場合と賃貸に住み続けた場合にかかる費用はそれぞれどのくらいなのか、また、どちらが得なのか判断する時のポイントについてご紹介します。
生涯コストとして参考にしてみてくださいね。
家の購入資金は、住む地域や家の広さ、設備などによって大きく異なります。
物件の価格を4,000万円と仮定すると、ローンの利息で約900万円、修繕積立金で600万円、固定資産税で400万円程度が必要となります。
マンションの場合は、管理費や駐車場代が追加されます。
また、住宅ローン減税が適用されると、所得税や住民税から400万円が控除されます。
マンションと一戸建てのどちらを購入した場合でも、住宅ローンの支払いがあれば負担が大きいですが、返済が終わるとコストが大幅に減ります。
一般的には購入してから40年ほどで賃貸の方がコストは高くなるといわれています。
家賃10万円の家に住み続ける場合、更新料で300万円、管理費で600万円、駐車場代で600万円程度が必要となります。
一戸建ての場合は、管理費の必要がなく、駐車場代がかからないこともあります。
ライフスタイルの変化に合わせて引越しを続けると、引越し費用や新しい家の初期費用等もかかるため注意が必要です。
家を買うか賃貸に住み続けるかは、それぞれメリットとデメリットがあります。
生涯コストとしては40年以上住むのであれば購入した方がお得だといえます。
しかし、ライフスタイルに合わなくなってしまった家に住み続けることになるリスクもあります。
自分の資産となる購入物件と、ライフスタイルに合わせて住み替えられる賃貸、どちらがあなたにふさわしいかを検討してみてくださいね。